グロービス マネジメントスクール クリティカルシンキング その1(講座概要)

最近注目されている社会人向けの研修講座としてグロービス社の各種講座があります。グロービスMBAマネジメント・ブック[改訂3版]

同社では、経営大学院としてMBA講座を準備しているほか、社会人向けより敷居の低いスキルアップ講座としてマネジメントスクールの各種講座を用意しています。

グロービスマネジメントスクールの講座の中でももっとも重要かつ有名な講座がクリティカルシンキングがあります。

今般、同講座を受講したので、これから自分の備忘として、またこれから受講する方の参考情報として、概要をコメントしていきたいと思います。

企業派遣で受講している方の場合、前期受講者から一定の情報を得られるかもしれませんが、そのような情報源のない方や個人申し込みで受講される方が、効果的に受講を進めるための事前ガイダンスの補助になれば幸いです。

なお、同講座の合言葉は、「復習はみんなで、予習は一人で」です。

講義の内容についてはコメントしませんのでご了承ください。

またコメントは1受講生の視点から見た限定的な情報にすぎませんので、実際の受講判断については、グロービス社が公式に発信される情報に基づいて適切な判断をお願いします。

 

まず、本日は、クリティカルシンキングの全体像・仕組みについて記載します。

最初に、グロービスではクリティカルシンキングは、略して「クリシン」と呼びますのでこの言葉に慣れましょう。ちなみに、我が家では「クレシン」=「クレヨンしんちゃん」という言葉が普及していましたので混同の回避が必要でした・・・。

 

この講座ですが、3か月間、2週間おきに計6回の講義が行われます。

講義は平日の場合19時から22時、週末の場合には10時から13時までの3時間行われます。途中で10分程度の休憩があります。授業も座学は限定的で、意見発表、相互演習、グループワークが非常に多く、自分の頭を能動的に使う場面が多いのが特徴です。

また、講義と講義の間は、講座から解放されるのではなく、復習・予習の指示があり、内容によっては非常にハードであり、また提出を要するものもあります。

また、この講座では成績判定があります。

成績は授業内での評価、宿題の提出(提出を要する宿題をアサインメントといいます)、レポートの提出・評価からなり、全て数値化されます。

その結果、クラス内相対評価で、A(15%)・B(35%)・C(40%)・D/F(10%)のいずれかの成績となります。

数値化の手法ですが、全6回のクラスの評価のウェイトが非常に大きいのが特徴です。

どう数値化するかというと、講義ごとに発言の質につき◎(5点)、〇(3点)または無印(0点)、発言の量につき◎(3点)、〇(2点)または無印(0点)の評価が行われます。質・量とも◎の場合には8点×6=48点がカウントされます。

その次にウェイトが大きいのがレポートです。レポートは第4回目講義までに提出する必要があります。この内容が講師によって採点されたうえで10点満点で点数化され、成績カウント上は4倍された値=最大40点がカウントされます。

これらにくらべてあまりウェイトが高くないのがアサインメントの提出です。レポート提出を行う第4回以外の回で予習アサインメントが計5回あり、また第6回には振り返りアサインメントがあります。予習アサインメント計5回×1点=5点、振り返りアサインメント計1回×3点=3点、で計8点が割り振られます。

 

これらを合計すると96点です。

注意しないといけないのは、レポートはウェイトが高いのみでなく、提出を怠ると自動的に成績はFとなりますので、提出しないことはあり得ません。ただ内容次第で厳しく採点されますので、時間をとってしっかり対応することが求められます。

また、アサインメントについてもこの内容についても講義で取り扱いますので、レポート同様、提出しないことはあり得ません。ただ、内容があまりにひどく受理されない場合を除き、受理されたことをもって得点できるようです。ただ、これを全部あわせても96点中たった8点にしかなりません。

やはり、いかに良いレポートを書くか、授業で適切な内容の発言を数多く行うか、この2つがポイントだと思います。

 

講義の特徴や進め方については、また改めて書くこととします。